どういうことかというと、「こういう曲が作りたいなぁ」と思った曲をDAWに貼り付け徹底的にコピーするのです。フルコーラスのコピーをしようとすると余程根性がない限りは挫折します。
そこで4小節だけ抜き取るのです。
4小節徹底コピー
なぜ4小節かというと、リズムのグルーブや主要楽器のパターンがわかる最小単位だからです。もちろん8小節でも良いのですが、ここで大事なのは完コピなので出来るだけ心が折れない程度のサイズが大事なのです。
コピーするための重要な点を3つあげます。
手持ちの機材でなんとかする
大事なのは”手持ちの機材でなんとかする”です。
完コピとは言っても使用している機材はやはり素人と違うのでなかなか難しいと思いますが、そこは知恵を駆使してなんとか同じに聴こえるよう工夫するのです。この工夫が大事です。ここで工夫する癖をつけないと後々オリジナリティも出しにくくなってしまいます。
耳コピは、耳が慣れるまで細部は聴き取れないものですが、何回もやっていると耳が対応してきてバックで小さくなっているシンセまで不思議と聴こえてくるようになります。
スポンサーリンク
4小節の部分だけ聴いててもダメ
あと、4小節だけコピーするにしてもその箇所だけ繰り返し聴いててもダメです。
曲を通して聴いてみて初めて、後ろで鳴っている音が見えてきます。例えばAメロでずっとなっているシンセパッドのコード弾きが、実際には他の楽器に埋もれて聴こえにくいけどサビでも鳴っているとか。抜き取った4小節だけ聴いてたのではわからない楽器が他の箇所を聴くことにより見えてくるのです。
聴こえづらい音はEQを駆使する
EQを使って聴こえにくいベースのフレーズを低音をブーストして聴こえやすくしたり、中高域をあげてシンセフレーズを解析したりします。聴きとるのにも工夫が大事です。
そのようにして、たくさんの曲をコピーすると自分の好みの音色やフレーズがわかってくるので自分の曲にも応用できるでしょう。
慣れてきたらコピーの範囲を広げて8小節にしたり16小節にしたりしましょう。
おわりに
僕自身、一番アレンジ能力がついたのが振り返ってみると、着メロのバイトをしていた時期だったと思います。何しろいろんなジャンルの曲をサビだけ抜き出し、何十、何百曲とコピーしたことか。あれがなかったら今でもロクにアレンジできていなかっただろうなぁ。大変だったけど役になったバイトでした。