作曲する時って鍵盤で作る人もいれば、ギターで作る人もいますよね。両方使う人もいます。ちなみに僕は両方派です。
ラフにワンコーラスやワンハーフ作るときは、まず弾きやすいポジションでコードを鳴らして作曲すると思いますが、これが詰めのアレンジになってくるとそのポジションがベストかどうか考える必要も出てきます。
なぜなら、特に厚いアレンジにしたい場合などでたくさんの楽器を使っていく中、どうしても音域的にぶつかる楽器や、邪魔し合う音が出てくるからです。
音域のぶつかりを避けてすっきりさせる
よくあるすっきりしないケースの組み合わせ
ピアノバッキング(エレピ) と ギターバッキング
ピアノバッキング(エレピ) と シンセのシーケンス(アルペジアエイターなど)
など、わりと1曲通してずっと鳴っているようなトラックどうしには特に注意が必要です。
一緒に鳴っていてはいけないということでは決してないです。定番の組み合わせでもありますが、かみ合わせを考える必要はあるということです。
音域で住み分けさせるのか、バッキングパターンで上手くお互いぶつかりを避けるようなフレーズにするのかなどなど。
そんなときは鍵盤では展開型を使って上にあげたり(あまり下に下ろすことはない)、ギターのポジションを変えたりすることは有効です。
もちろん最初のデモのピアノなりギターの音域を生かしたい場合は、他の楽器の音域を少しずらしたりさせます。
展開型や省略でかわす
たとえばCメジャーセブンスでいうと
ドミソシ を ミソシド や ソシドミ にして音域を変えたコードの形が展開型。
音域を変えたくない場合、省略でいうとド(ルート)やソ(5度)の音を抜いたりするのも時には有効です。
あと、ピアノを両手で弾いている場合、左手がベースとかぶったりギターのバッキングとかぶったりすることが多いので、
思い切って左手フレーズは無くしてみたり、EQで低音をカットしたりする必要がある場合もあります。
アレンジしていて中低域や中域が重たく感じたり、すっきりしないなぁと感じたらメイン楽器のポジションを確かめてみてください。
コードポジションの取り方のセンスって作曲編曲にとって、とっても重要な気がします。
昔誰かが、”アレンジは周波数の積み木だ”みたいなことを言ってましたが言い得て妙だなと思いました。