最初は誰でも打ち込みがうまくいかなくてテレビから流れてくるような曲やCDの曲とは程遠いしょぼい仕上がりになってしまうものです。人によって原因は様々でしょうが、音色が安っぽいのとミックスがしょぼいことが大きな原因の一つでしょう。
ここで一つ足がかりをお教えします。
コンストラクションキットで研究してみる
コンストラクションキットとは、市販のサンプル音源の中で、ドラム・ベース・パーカッション・シンセなどそれぞれの楽器ループがパラデータでパッキングされていて全て同時にトラック再生するとばっちりカッコいい完成された曲ループになるよう構成されているキットのことです。
サンプル音源販売サイトで有料で売られているものもあれば、無料で配布されているものも沢山あります。ぜひググってみてください。
そのコンストラクションキットの各トラックを個別にならしたり、一部ソロにしたりミュートしたりしながら再生し、曲ループがどんな風に構築されているのか調べてみるのです。プロがきっちり作っているトラックなので、楽器同士のバランスや役割がしっかりしていてとても参考になるはずです。
キットのうわものだけ自分のオリジナルに変更して曲を作ってみるのも面白いです。一から自分で作るより確実にクオリティは高く感じるはずです。
あとはステムミックスを手に入れて帯域別にどんな楽器が鳴っているのかを把握してみましょう。ステムミックスとは、例えば、リズムパート、歌パート、シンセパートのように大まかに分類してミックスされているもので、4トラックくらいで全てのパートが鳴るようにできているデータです。
たまに、雑誌の付録CDとかに入っていることがあります。
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着目するところ
各楽器の音色の質感
ただプリセットで使っている音色でしょうか?何かプラスαが加わってないですか?何が違うか自分なりに分析してみましょう。
音同士の噛み合わせ
キックのパターンとベースの位置関係や、音の隙間作りのセンスなど、盗めるところは盗みましょう。
縦と横の関係
縦は楽器の重ね方 横はフレーズの展開、リズムパターンなどなどよく聴いてみましょう。
しばらくいろいろなジャンルのコンストラクションキットを使って研究しながら、少しずつオリジナル部分を増やしていき、いつの間にか胸を張ってオリジナル曲です!と言えるところまで行けばしめたものです。
おわりに
よくできたアレンジの一部を拝借することは自分のアレンジ上達にもとっても役立つと思いますよ。