メロディがどうも面白くない、単調になってしまう、サビに行くまでに飽きてしまう・・そんな作曲初心者の悩みを解決すべく、
今回はメロディの音程の部分は一旦忘れて、譜割・メロディのリズムについて考えます。
ヒット曲の譜割の分析
例えばヒット曲、星野源「恋」を例にワンコーラスのメロディの譜割を見ていきます。
全部”ド”で譜割(リズム)だけ抜き取って記します(メロを書いちゃうと著作権的に問題もありますので)
Aメロ最初
どこに注目するかというと(最初4小節だけ譜割を書きました)
まず
出だし、一拍休んでから入ってます。これで歌のキャラもつきます。
画像には出てないですが、4小節頭は半拍休んで入ってます。ここで歌がダレないし推進力がつきます。
Aメロでは上記のような8小節1組のメロパターンを2回繰り返します。
こんな風にBメロも分析すると
ドラムリズムのパターンが変わって(大きいリズムになる)、
メロディリズムもAメロ頭と違って半拍休みで入ります。
伸ばすところと切るところの、Aメロとの違いを確認してください。
Cメロ(サビ)
頭は休まずいきなり8分音符で畳み掛けてます。AメロともBメロとも違います。
8小節の音形を2回繰り返すパターンですが、サビ終わりに印象的なフレーズで引っ張って終わってますね。最後のフレーズはシンコペーション(頭をクッている)を繰り返すところがキモです。ポップスには8小節繰り返しでサビ終わりだけ変化をつけるパターンはすごく多いのです。
全体を見渡す
このように譜割(メロディのリズムパターン)に着目していくと、ワンコーラス全体がいかにバランスよく、しかも退屈しないようにそれぞれのセクションができているかがわかりますね。
・それぞれのセクションの頭の休符の入れ方
・シンコペーションの入れ方
・パターンを崩す箇所
などなど
曲を分析するときはこのような点に気をつけるといいでしょう。
おわりに
いろんなタイプの曲をこのやり方で調べてみると面白いですよ。圧倒的に作曲レベルが上がります。飽きさせないパターンをいくつも持っていると作家としてクオリティの高い作品の量産に繋がります。