アレンジを進める中でMIDIトラックとオーディオトラックが混在する場面は多いと思います。どの段階でオーディオ化するかを含めトラックの扱いを考えたいと思います。
これにはぶっちゃけ正解がなく、本当に人それぞれなのですがそれを言っちゃブログにならないので僕の考えを書きます。
僕的には、最後まで2種類のトラックは混在してていいんです。
根拠を記すためそれぞれのメリット・デメリットをあげます。
MIDIトラックとオーディオトラックの比較
MIDIトラック(音を出す指示を与える信号でデータ自体は音のするものではない)
メリット
フレーズを変えたりテンポを変えたりが簡単に正確にできる。
コントロールチェンジにより表情付けや奏法変更などいろいろな変化に対応出来る。
デメリット
MIDIはエラーもあり指定の音色がなぜか外れてしまい何の音をアサインしたのかわからなくなることがある。(僕だけか)
発音が遅れたりずれたりすることもある。ソフトシンセを使用する場合CPUに負荷がかかる。
オーディオトラック
メリット
プラグインエフェクトを使ったり波形を編集したりと音そのものの加工の自由度が高い。音の発音タイミング・再生が安定する。
デメリット
テンポ変更へのハードルが高い。
フレーズの編集ができない。ピッチ変更もMIDほど自由ではない。
以上特徴を鑑みて、
ジャンルによってトラック(MIDI or オーディオ)の扱い方を変える
オーケストレーションの曲はほぼ最後までMIDIで作業します。
MIDIトラックでバランスをとりそのままトラックダウンすることも多いです。
和音構成やメロディの推敲・ボリューム変化などアーティキュレーションにほとんどの時間を費やすので早々オーディオ化するのは適さないからです。
あとリスク回避として、楽器群ごとにグループでオーディオ化(ステム)しておくことは多いです。
これに対し、
ダンスミュージック系はどんどんMIDIデータをオーディオ化していきます。
最初から単発もののサンプルはオーディオ貼り付けが多いし、ループも加工しやすいようにオーディオ化してから作業することが多いです。
バンド系は、僕の場合ギターを入れることが多いので最初からオーディオトラック中心になります。ドラムは最後までフィルを変えたりスネアの散布を入れ替えたりするのでMIDIのままですが、パラでオーディオ化しやすいようにパーツごとにAUXに立ち上げて作業します。
まとめ
オーケストレーション中心の楽曲は最後の最後までMIDIで作業する。
僕の作業方法としてはこんな感じです。こちらからは以上です♪