そこでループに一工夫して一段上のアレンジを目指しましょう。
僕がよく使うのはSpectrasonicのStylus RMXかiZotopeのBREAKTWEAKERです。基本的にキックやスネアがあるところにかぶせることを前提にしているので、キックとかぶりそうな無駄な帯域はフィルターやEQでカットしておきます。
面白いループを作るアイデア
Stylus RMXを使って
RMXのプリセットパターンやオリジナルストック素材をちょこっといじって曲に加えます。RMXはリリースされてからかなりたちますが面白い機能満載で自由度が高く今も重宝してます。
例えば次のサンプルを聴いてください。
4パターンのサンプルです。
1つ目は、はノーマルなRMXに最初から入っていたループ素材そのまま。
2つ目は、内臓エフェクトPOWER FILTERで低音をカットしVINTAGE COMP と RADIO DELAYをかけたもの。
4つ目は、RMX付属のCHAOS DESIGNERでちょこっとつまみを調節したものです。
CHAOS DESIGNERはリバースやタイミング変更、ピッチ変更などをランダムにループに組み入れることによって、トリッキーな音を出せる機能でとても面白いです。
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BREAKTWEAKERを使って
次にiZotopeのBREAKTWEAKERのサンプルを聴いてください。
最初の音は普通のスネアの音を BREAKTWEAKERのMICRO EDITという機能を使って簡単に加工したものです。スネアを機械的に刻んでエフェクティブな効果を出すのが簡単なんです。その後に続くサンプルはその加工したスネアをループに組み込んだパターンです。他にも他のソフトにない特徴的なエディット機能が沢山あります。
こんなふうに一つのループパターンでもエフェクトやエディットを加えて変化をつけ、サビや、間奏、ブレークポイントにそれぞれちょっとずつ違うパターンを差し込むことによって楽曲をドラマティックに飽きさせない展開にすることができます。
後、テクニックとしてはそのループパターンが曲に埋もれてイマイチな時はMAGNETICなどのサチュレーション系プラグインを使います。
またTransientMasterというプラグインを使えば、アタックとリリースを調整し、良い感じの曲のグルーブを作ることが簡単にできます。
おわりに
こういったアイデアは時間をかければ無限に出てくるものなので、ちょくちょく遊びながら自分なりのストックを蓄えておくと、いざという時便利ですよ。引き出しの多さはアレンジャーに欠かせないものです。