さて、バンド・ポップス系に続いてEDM・エレクトロポップ系のテンプレートについて書きたいと思います。どちらかというと僕はこっち方面は専門ではないのですが、
スポーツ番組のBGMなどで需要があり結構最近は作るようになってきました。
なので、本格派EDMの制作というよりは、TVや舞台BGMに使われやすい曲を想定したものになってます。
トラックリスト
MIDI Piano (Synthogy Ivory 2 ) ラフスケッチ用
MIDI Drum (Native Instruments Battery4)
AUX Kick (Battery4 からパラアウトしたもの)
AUX Snare (Battery4 からパラアウトしたもの)
MIDI Hat (Native Instruments Battery4)
MIDI Crash (Native Instruments Battery4)
MIDI Bass (Trilian TR-Creamy Growler というプリセットをデフォルトで選んでます)
MIDI Synth (Omnisphere2 Transparent Analog というプリセットをデフォルトで選んでます)
MIDI Synth2 (Lennar Digital Sylenth1 )
AUX Reverb C2AUDIO B2
AUX Delay WAVES Supertap
以上でわりとシンプルなテンプレートからスタートします。
トランスバージョンのテンプレートも作っていますが、これにシンセの ReFX Nexus2 を足してあります。
Bass は Lennar Digital Sylenth1 のプリセットを使うことも多いので、Trilianの他に一様立ち上げておきます。僕はProtoolsを使っていてSylenth1はAAX未対応なので、
ViennaEnsamble Proを介して立ち上げます。と思ったら2017年3月にAAX対応版が出てたんですね。これは嬉しい!
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BatteryとパラアウトしたKickとSnareの仕込み
Battery4には僕の膨大なドラムライブラリの中から厳選した、Kick、Snare、Hat、Crash を何種類かずつセットしてます。
やはりこっち系のジャンルはキックとスネアの音色がキモになりますからテンプレートの段階からちょっと凝ります。
KickとSnareだけAUXに立ち上げて,KickはEQとNativeInstrument TRANSIENT MASTERをかけてアタックとリリースを調整してます。Batteryではパラアウトしたい音のマスを右クリックすれば簡単に各々アウトプット先が指定できます。
SnareはEQだけ最初はかけてます。
ReverbとDelayは前回書いたBand系テンプレートと同じですが曲ごとに設定をどんどん変えます(ほとんどプリセットですが)
おわりに
このテンプレートから大体EDM系は作業を開始しますが、以前行ったようにあまりテンプレートを詰めすぎると自由度が落ちるし似たような曲になる傾向があるので、ほどほどにしておいた方が良さそうです。
しかし、このテンプレートを自分ありに作っておくと作曲のスタートダッシュが全然違うし、一定のイメージのところまでたどり着くのに集中力が持ちます。良質なテンプレートはスピードアップとクオリティ維持には欠かせないでしょう。