リリースされている音源と、自分が作った音源を聴き比べてあまりのショボさに愕然となったことはないですか?僕はあります(笑)その差をなくすために色々試行錯誤しながら方法を常に探しています。
今日は、大切な最後の工程のマスターにかけるプラグインについて書いてみようと思います。
もちろん最後の工程なので各トラックのミックスバランスは整えたという前提でのお話です。
迫力もあり広がりもあり、しかも奥域のあるミックスを作り上げるためにマスタートラックにかける4つのプラグインを紹介します。
注意するのは最近のソフト音源は単体で聴いても素晴らしい音質のものが多いですが、レベルが最初から高い傾向にあるので最初にフェーダーを下げ気味にしておいてからスタートする方が後々作業しやすいです。僕はテンプレートの段階でインスツルメントトラックのフェーダーを少し下げています。
1段目
brownworx bx_digital V2 MS処理ができるプラグイン。
音の広がりとバランス良く音圧が得られます。EQはここで微調整します。
音数の多い最近の歌ものPOPSとか迫力あるダンスミュージック、ロックなど万能に使えます。
MS処理とはトラックのセンターとサイドの音を分離してレベル調整などをする処理のこと。「Mastering start」というプリセットを少しいじって僕のデフォルトにしています。
2段目
音圧調整、プリセットがわかりやすい。また、ozone6では少しニュアンスが違うな、できるだけミックスの雰囲気を変えないで音圧レベルを調整したいなという時はL2やL3を使います。ここではEQはオフにします。音を聴きながらダイナミクスのスレッショルドを調整します。曲によりますが「CDマスター」というプリセットから調整を始めることが多い。
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3段目
sample magic magic AB リファレンスに特化したプラグイン。これがないと不安だしかなり助けられてきました。
これは理想とするミックス音源(マスタープラグインを通さない音)をリファレンスとして簡単に比較しながらミックス作業ができるプラグインです。作る楽曲と似たジャンルの曲を選びます(最大9曲まで)。

4段目
T-racksのmetering ピーク、音圧レベル、パンのバランスを確かめるメーター。
音楽ジャンルによって自分なりの基準を決めて音圧感を最終調整する。
僕はなんとなくこれが使いやすくて使っているのですが、他にもいろんなメータープラグインがあるので自分の好みで使いましょう。
おわりに
マスターに差すものは、僕の中で常にアップデートされていくので今後はまた変わるかもしれませんが、今はこのセットが大変お気に入りです。またいいプラグインやセッティングが見つかったらブログで報告しますね。プラグインの世界も本当に流れが早いですからね。
*追記 MAGIC ABはマキシマイザーの下段にしないとリファレンス音源がマキシマイザーの影響を受ける事がわかったので3段目に変更しました(2017.05.01)