今日はコードが転調するときの自然なメロディのさばき方について書きます。
今やポップスでも曲中に一時転調や転調はたくさん出てきますし、曲を飽きさせないテクニックの一つとして有効な手段です。もちろんインストもの、劇伴などの音楽にも多用できます。
こだわりの転調メロディテクニックを身につけてステップアップにつなげましょう。
わかりやすいコード進行の例をあげて説明します。
転調コードとメロディの関係
まずサンプル音源を聴いてください。
サンプル音源のコード進行
3回転調してます。
|Dm7 G7 |CM7 |Cm7 F7|BbM7 |
|Bbm7 Eb7|AbM7 |G7sus4 |G |
Ⅱm7 Ⅴ7 ⅠM7 の繰り返し転調ですね。ジャズには当たり前によく出てきます。
さて一つ一つ見ていきます。どんな音でメロディが構成されているのでしょう?
|Dm7 G7 |CM7 |
ここはCのメジャースケール C D E F G A B の中でフレーズを作る
|Cm7 F7 |BbM7 |
ここはBbのメジャースケール Bb C D Eb F G A の中で音を選ぶ
|Bbm7 Eb7|AbM7 |
ここはAbのメジャースケール Ab Bb C Db Eb F G の中で音を選ぶ
|G7sus4 |G |
Cのメジャースケールに帰ってくる
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滑らかにメロディを繋げるための工夫
・ここでは2小節ごとに転調しているので2小節で一回りの音形で考える。
基本的な例として同じ音形パターンを様々なキー(スケール)で歌わせる。
・各スケールで使うことのできる音の中でもロングトーンがハマらない音があるので注意(アヴォイドノートなんて呼ばれています)だいたいここら辺は感覚でわかりますよね。気持ちいいか悪いかで。
・転調頭の音につながるきっかけメロを作る。
例えば3小節の頭Ebにスムーズにつながるように2小節めお尻にC D と作ってEbに繋げる。他の転調箇所も同様の処理をしてます。
また、スケールだけ追っていてもちぐはぐな機械が作るようなメロディになってしまうため、音形パターンと転調のつなぎ目は特に神経を使うようにしましょう。
おわりに
転調のメロディ作りに慣れてしまうと、いきなりプロっぽく聴こえたりするから不思議です。特にジャズをあまり普段聴かない人はたまにはビバップの曲、例えばチャーリーパーカーの演奏などをYoutubeで聴いてみるととっても参考になりますよ。一見うたものポップスとはかけ離れているようにも思えますが、エッセンスとしてはとっても吸収すべきものがいっぱいあります。