約2時間ほどでしたが実に内容の濃いセミナーでした。
僕は今まで何人かの劇伴作家のセミナーや講義を受けているのですが、共通して思うのはみなさん人格者だなぁと。
根気強く監督やスタッフの要望や修正に応じていくうちにああなっていくのだろうか。
あと、やはり担当する物語に対しての想像力・深く理解する感性が素晴らしい。(当たり前か)
内容は、主に、
今までどのように音楽と関わってきたか
劇伴の世界に入るきっかけ
どのように監督と仕事をしているか
質問コーナー
という感じ。
さすがに技術的なことは2時間では収められないので、仕事の内容、取り組み方などに多くの時間を割く感じ。
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ご自分では「自分は努力が嫌いな人」と言っていたが、そんことはないと思う。努力の想定レベルがかなり高いので、一般的な人が感じる努力というのとはまた別次元な気がした。僕が思う”努力”なしでは到底あんな曲やアレンジはできない。
印象的だったのは
「監督からの音楽の修正依頼に対応する気力がなくなった時、劇伴をやめる」というような内容を語られたところ。
やっぱり直しは、どんなにキャリアを積んだ方でもキツイんですね。詳しくは書けませんがやり手で個性が強烈な監督さんの話も面白かったです。
ストレスが発散できたり、悩みを乗り越えることができるのは、曲の修正の対応を終えて、それが以前より映画にとって良い結果になった時だともおっしゃってました。
あの大ヒット映画で、ある壮大な曲がボツになった話も、面白かったというのも語弊があるけど、監督の決断の凄みを感じました。
技術的なことで個人的になるほど!と思ったのは
ストリングスの音色使い分けで
各アーティキュレーション、音色をリアルにするため7個ものプラグインやハードシンセを併用しているということ。
こだわりですね。2、3つは僕も使っていて想像の範囲ですが7つとは・・。
もっと突っ込んで聴きたかったのですが時間切れでした。
おわりに
あまりブログに書けない内容も多かったので是非、次の機会があったらセミナーに参加することをオススメします。
住友紀人さんの公式ホームページ