今日は、ドラムなど宅録が難しい楽器などの録音でレコーディングスタジオを使う場合の方法、段取りの話をします。作曲を仕事にしたい場合、レコーディングセッションの経験はできるだけ積んでおいた方がいいのは間違いありません。
事前準備をする
ダビングの場合、まずレコーディングする曲のオケのデータを用意します。
例えばドラムを録音する場合、ドラムなしの、オケのデータを頭揃えで持ち込みます。
歌録音の場合、オケとガイドメロのトラックを別々に頭揃えで用意します。
テンポはファイル名に入れておくといいでしょう。
楽器録音の場合、人数分の譜面を用意します。(録音当日の最低1週間前にはデモ音源と譜面はミュージシャンに送っておいた方が当日スムーズです)
歌がすでに録音された曲で、ギターなどのダビングの場合、ボーカルトラックは別に用意しておいて、歌だけボリュームの上げ下げができるようにしておくと何かと便利です。
すべての音色のパラデータを用意してもいいのですが、エンジニアさんの手間が増えたり、データ量もかさんで扱いづらくなるのであまりお勧めしません。
4つぐらいにまとめたステムが一番いいかも。
現場入りしたら
スタジオに入ったら、データをエンジニアさんに渡して録音準備してもらいます。
ミュージシャンには楽器の準備をしてもらいつつ、演奏の要望を伝えます。
事前にデモ音源と内容を渡してあるので軽くおさらいです。
エンジニアさんの準備が整ったら、音を出しながらマイクや入力ゲインの調整をします。
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本番レコーディング
そしていよいよレコーディング開始です。
テイクワンを録り終わったら、プレイバックを聴きながら、要望を伝えたり修正を依頼します。ミュージシャンには常に気持ちよく演奏してもらうために要望の伝え方などは特に気を使って話すようにします。とにかく現場は雰囲気が大事だと僕は思います。
そしてテイクを必要に応じて繰り返します。
意味のない繰り返しのレコーディングはミュージシャンを疲弊させてしまうのでやめましょう。
僕の場合は、だいたい3テイクで終わらせます。(ミュージシャンがそれなりのレベルに達していることが前提ですが)
ミュージシャンのテンションなどを考えると3テイクがちょうどいいと思えるからです。
あと細かなミスなどはパンチインで対応します。
すべて録音が終わったら、録り残しがないかを確認しエンジニアさんにデータをまとめてもらってからデータを受け取ってレコーディング終了です。
おわりに
レコーディング現場は慣れの要素がとても多いと思いますので、回数をこなせばそれだけ効率的な良いレコーディンができるようになりますよ。
作曲家を目指すならば、自腹を切ってでもどんどん生のレコーディングを体験しておくべきだと思います。