今日は、中堅作曲家の営業姿勢の話になります。生々しい〜。
”棚”がなければ”棚ぼた(棚からぼた餅)は起こらない
昔、サラリーマンで営業職だった時に、先輩に言われた言葉があります。
「”棚ぼた”を羨ましいと思うなら、棚をいっぱい作っておけ」
偶然、大口の顧客の契約が取れた営業マンに向けて、ひがみを含めて「あいつ、たなぼただな!」なんてセリフが出ることが仲間内にあったからです。「あいつは運がいい」とも言い換えられるかもしれません。
なるほどな、と思いました。
ライバルの営業マンには見えないところで、普段からいっぱい営業の仕掛けを考えて準備を整えておけば、いざ上手く行った時には他人には「たなぼた」に映ることがあるんだな・・・と。
フリーになって随分経った今、まさにその言葉の意味は重い。
この音楽業界、引いてしまうほど才能がある人が身近にも山ほどいてその中で、仕事のパイを奪い合っているわけです。
凡人の僕は、それこそ仕事のクオリティをあげると同時に、営業の工夫を人一倍しないと短期的には問題なくても長期的にはかなり難しい状況になりかねない。
また、一番調子のいい時を基準にすると、なかなか苦しくなってしまう。
幸い僕は、対応できる作曲のカテゴリは広い方だと思うのでそれだけ”棚”はいろんなところに置ける。大工仕事(営業準備)に徹する時期もあっていいのかなと思っています。
”棚”とは
・日頃の人間関係を丁寧にしておく
・とりあえず、気になる会社には定期的にデモを送るなりアプローチを継続的に行う
・人のライブやイベントに顔を出して情報収集
・SNS・ブログの更新をサボらない
・異業種の人とも交流を持つ
などなど
並べてみると地味にもほどがありますが、継続すると結構しっかりした”棚”になるもんです。
そんなこんなで「棚」が足りてないな・・と思う今日この頃なのでした。