今回は、作曲の幅を広げるために拍子に着目してみます。普段何も考えずに作曲に取り掛かる場合、一番多い拍子は4/4拍子じゃないでしょうか。
そこで意識的に3/4拍子や6/8拍子について考えます。
この2つはどちらも同じように感じますがアクセントの取り方が違います。
どちらも8分音符が1小節に6個入りますが、8分音符でリズムを取ってみて違いを見てみましょう。
3/4拍子とは
次のように1小節のタイミングを8分で取ります。
• ・ ・
タカ タカ タカ
「 • 」 は大きいアクセント 「・」は普通のアクセント
(または ズン・チャ・チャ ともいう)
3拍子での代表曲
「部屋とワイシャツと私」が有名です。他に探したのですが意外と3/4は歌謡曲では少ないですね。
クラシックは「スケーターワルツ」とかワルツと呼ばれてるものがたくさんあります。
結構センス良く歌謡曲にするにはテクニックがいる気がします。どうしても「めだかの兄弟」みたいになりがち。
うまくやって優雅に演出するか、牧歌的演出にしたいなら有効かもしれません。
しかしながら僕が大好きな曲でオシャレ系良曲もあるので挙げておきます。
「ハヴント・ウィ・メット」ケニー・ランキン
このギターのバッキングは相当参考にさせていただきました。
6/8拍子とは
次のように1小節のタイミングを8分で取ります。
• ・
タカカ タカカ
6/8拍子は大きく2拍子と考えることができます。わかりやすい例を挙げます。
6/8拍子で有名な曲
ごめんなさい、邦楽ではすぐ思いつく曲がなかった(「精霊流し」以外で・・・)ので個人的趣味で洋楽を挙げますと
「シー・オブ・ラブ」ハニードリッパーズ です。
まぁ曲調はわかっていただけると思います。
本当に有名な曲と言ったらプラターズの「オンリー・ユー」ですが、あえて好みで挙げさせてもらいました。
洋楽の古い曲にとっても多くみられます。いわゆるロッカバラードと言われているジャンルです。
5/4拍子の曲
もう一つ歌物や歌謡曲ではなかなかないですがインストものでは結構カッコ良い雰囲気が出せる5/4拍子を見てみましょう。
2拍子+3拍子(または3拍子+2拍子) で考えます。
有名な曲で見てみると
「テイク・ファイブ」デイブ・ブルーベック(3拍子+2拍子)
他に「ミッションインポッシブル テーマ」「マルサの女 テーマ」など
僕が知っている曲はだいたい(3拍子+2拍子)ですね。
劇伴のちょっとした緊迫シーンなんかで使われたら「おっ!」と思います。
しかしながら1曲通して5/4拍子で行くにはそれなりにアレンジの力量も問われそうですね。
おわりに
それぞれの拍子でメロディの当て込み方が違ってて面白いと思いますので、研究すると作曲の幅が広がるのではないでしょうか?
同じテンポでもかなり曲の体感速度は違ってきますし、歌わせ方も変わってくるので4拍子しか今まで作らなかった人にとっては新鮮だと思います。