ナツメグのサクっと作曲 ”コツを探れ”

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抜けが悪くいまいち迫力に欠けるアレンジになってしまうときの対処方法

 
 アレンジがいまいちな原因の一つに選んだ楽器の周波数帯域が被ってしまって抜けが悪くなったり聴きづらくなったりすることがあります。
 そんなときはなるべくバランスよく周波数が広い範囲に渡るようにすると良いアレンジになります。今回はバランスよく周波数帯域を広くとる方法を書いていきたいと思います。
 

スペアナを使って視覚的に周波数帯域を捉える

 
 まず原因として考えらるのは、同じような周波数帯域に楽器.シンセパートが被ってしまっていることです。色々フレーズを考えても他の楽器と被ってしまって聴こえづらい、だからと言ってフェーダーをあげると今度違うパートが引っ込んでなんかモヤモヤする。
 こんな状況に対処するには、比較的によく使う音の周波数帯域を把握しておくのはとても大事です。
スペクトラムアナライザー(通称スペアナ)というプラグインを使って各楽器の周波数帯域を見てみましょう。今回はWAVESのPAZ Analyxer を使います。
 
僕の場合だと例えば
エレクトロ系打ち込みキットで見ると
 

キック

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ベース(Moog系シンセベース)

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ピアノ

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パッド(ブラスパッド)

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こんな風に視覚的に捉えてキックとベースのバランスを見たり、うわものパートのバランスを整えたりします。この場合キックのピークは62Hzあたりなのでベースのピークをそことは少しずらそう・・とか。
 
 ある程度アレンジや作曲がすすんだところで、音が団子になってるなとか、まとまらないなと感じたら視覚的に確認するのは有効です。もちろん最後のミックス時にも。
ボーカルが入る曲なら、ボーカルの帯域は空けておいた方が楽曲全体としてはまとまるし聴きやすくなります。
 
参考に周波数帯域をあげると
 
男性ボーカル 100〜500Hz
女性ボーカル 200〜700Hz
 
 
 

周波数帯域が被っているパートの対処法

 
 音域が被って聴こえづらいパートがあるときはときは弾く音域を変えたり、EQを使って、優先順位をつけ音域をカットして整理します。
 
 よくあるのが、ピアノやエレピの左手(ルート弾き)がベースやギターの低音ととかぶるパターンとか。思い切って弾かないか、ミックス時EQで低音を削る。ピアノとエレピを同時に引いているパターンならどちらかをオクターブ上げたり転回形を使ってぶつかるのを避ける。またはエレピの音色を変えるとか。
 
 シンセのアルペジエイターやプラック系シンセ(リリースが短いマリンバとかストリングスのピチカートみたいな音色)も意外と低音がかさばったりするので、スペアナで確認しながら必要ならカットします。
 
 
おわりに
 
 こんな風に進めて、最後の全体ミックスをスペアナで見たとき2mixが低域から高域まで幅広くバランスよくなっているかを確認すると、まとまった抜けの良いサウンドが出来上がります。音圧を上げたくてマキシマイザーを使う際もバランスよく上がってくれるので嫌な感じになりません。また、だいたいスペアナにはステレオの広がりを確認するメーターが付いているものが多いので同時にステレオ感も確認できます。何度か確認するうちにスペアナを見なくても感覚的に音をバランスよく積んでいくセンスが身についてくるでしょう。