ナツメグのサクっと作曲 ”コツを探れ”

音楽制作のTipsを中心に映画、旅の話題なども。

アレンジが飛躍的に上達した着メロ制作から学んだ3つのこと

今から10年くらい前、作曲や編曲だけで食えなかった時、着メロの仕事をしていました。
 1曲たしか5000円くらいだったと思うんだけど、1日に3曲程度のノルマがありました。制作の仕事が忙しくなりやめるまで約半年、ほぼ休みなしでやり続けていました。
 
仕事の内容は、
送られてきたMP3 から30秒くらしサビの部分を抜き出しDAWにはりつけて耳コピーして、MIDIデータを作ります。音源はローランドのSC−88proという当時DTMをやる人にとても人気だったハード音源1台を使いました。
そしてあらゆるテクニックを駆使して出来るだけ本物に近づけます。
そこで身に付いた3つのことをあげてみます。
 
 

⑴アレンジの上達

30秒から45秒、サビ中心に抜き出し徹底的に耳コピーします。最初は大変だったが耳が慣れてくると、埋もれている音まで聞こえてくる。例えば、薄くバックに入っているパッドとか、ちっちゃく入っているシンセのシーケンスフレーズとか。こう言う主張しないたくさんの音がメジャーの聴きごたえのある楽曲になっているんだなと感心したものです。
また会社からのダメだしも最初の頃は結構あり、とても鍛えられました。この音が入っていない!とかこの1音音程が違う!とか。チェックする方の耳も大変なもんだなと思いました。
 

⑵アレンジのスケジュール感覚が磨かれた

 締め切りが毎日あるのでスケジュール管理に厳しくなりました。リズムは30分で、コードは5分で、ウワモノ1時間でやらないと間に合わないな、とか。曲によってどこに時間がかかるかそれぞれ違うのですが、だんだんそれも読めるようになりました。
 

⑶たくさんの曲との出会い

 
 毎日知らない曲も含め3曲送られてきたので、曲を知るようになりました。演歌もアイドルソングも、ロックも。まさにジャンルレス。コピーするのはサビだけなんですが。全体を通して聞かないと使われてる楽器がわからないことあるので、曲は丁寧に聞きました。
 
 
 

おわりに

 
辛かったのはあまり好みでない曲を3時間くらい聴き続けなきゃいけないことでした(笑)。
しかしあの時の修行があったから、わりとジャンルレスにアレンジ仕事も出来るようになったんだなぁとしみじみします(遠い目)。何が言いたいかというと、いっけん生活費稼ぎのためだけのアルバイトでも、本職に近い職種を選べば、将来役立つことがある流ということでした。