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ナツメグのサクっと作曲 ”コツを探れ”

音楽制作のTipsを中心に映画、旅の話題なども。

【DTM】ベースの音は太けりゃよいのか?問題 3つの音源で比較

 今日はベースの音色の話です。
よく、ベースがの音に充実感があったり、厚みがあったり、大きく感じられることに、音が太いとかファットとかいう表現が使われますね。
太けりゃ良いかというと僕は一概にそうとは思いません。
 
どんなベースの音が良いのか
 
ジャンルにもよりますが、そんなに太くなくても曲に馴染んで芯がある音が良いと感じます。
昔、Trilian の音をそのまま使ったら太すぎて低音が暴れすぎてて、エンジニアさんに嫌がられたことがありました。
ベースだけ聴いて太くていいな、と思っても曲の中では扱いづらいこともたくさんあることに気づきました。
 
 あと扱いにくさでいうと弾く音域によって極端に音圧に差が出てしまうプリセットもあるので気をつけたいところです。
 
上から下まで安定してベースの役割を果たす音色選びはとても大切です。
 
音源別に波形と周波数帯域及びRMS値(音圧)を比べてみましょう。
C2の音(真ん中より1オクターブ下のド)を使い、ベロシティはみんな同じです。
ボリュームはもちろん同じです。
 
 

Spectrasonics Trilian (Clean Fender -Fullrage)

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IK Multimedia  Sampletank3(P Bass Finger Flatw)

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Native Instrument    Scarbee (Pre-Bass Amped Rocky)

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3つともピークは120Hzあたりに来ていて大きく変わりはないように見えますが
Sampletankは65Hzあたりが若干バランス的に膨らんでいます。
RMS値で見るとTrilian -4.9  Sampletank  -14.2    Scarbee -4.6 です。
バラバラで波形で見るとScarbeeが大きい感じがしますがRMS値ではTrilianが上。
Sampletankはかなり小さめです(バランスの重心はもっとも低いですが)。
聴感上ブーミーに感じたのはやはりScarbeeでした。
音源もプリセットも全てやりだすと膨大な量になりますが、時々こうやって抜き出して
調べて見るのも面白いもんです。シンセベースなどはTrilianはかなりブーミーな音が多いように感じますので、今度調査しようと思います。
 
 

ベース音をうまくまとめる対処法は

 
 
 アンプシミュレーターやオーバードライブで、気持ちちょっと歪ませるといい感じに輪郭が整えられて、ラインが見えやすくなります。ブーミーさが抑えられるといいますか。
 最近のソフトシンセは単体で鳴らした時に印象がよいようにデフォルトでも音量が大き目に感じます。僕はテンプレート段階で、音が大きいと感じるソフトはフェーダーを下げています。
 
 単体で聴いたらチープでも、アンサンブルでうまくまとまった方がよいのです。
(Sampletankみたいにデフォルトで他の音源と比べ、音量感がなくても悪いというわけではない) 
 一昔前のDTM用音源でRolandのSC−88proという名機がありました。
音も一つ一つ単体で聴くと確かにしょぼいのですが、フルパート使ったアンサンブルで聴くと非常に馴染みが良くってバランスが取れたサウンドになったことを覚えています。(それでもプロが仕事に使うことは稀だったと思いますが)
 
 
おわりに
 
 ベースに限らず、やはりアンサンブルの中でどれだけ溶け込むか(埋もれるのとは違います)は大事なのでそこのところを理解しながらアレンジを組み立てていくとうまくいくのではないでしょうか。音の大きさに惑わされてはいけませんね。
 
 
 
*「サクっと作るBGM」という動画シリーズを公開してますのでぜひご覧ください。

 

頭に余白を作っておくこと。イメージできること。 休日の話

 もう世間はゴールデンウェイーク突入ですね。昨日も夜街を歩いていたら、浮き足立ってる街の空気が感じられて、なんかいい雰囲気だなぁと思いました。
 さて今日は休日の話をします。
 

フリー作曲家と休日

 
フリーで仕事をしているとよく「いつでも休めていいね」的なことを言われるのですが、実際そんなことはありません。
 仕事が暇だから休めるかといえばそんななことないし(仕事がないのはフリーにとって死活問題なので作らなきゃいけないし探さなきゃいけない)、そんな時ほどがむしゃらに作業したくなるもの。仕事は暇でも心はせわしなかったりしますからね。
 仕事が忙しくなればそれはそれでもちろん休めなくなります。こちらの予定とは御構い無しに仕事は発生するからです。
 
 でも仕事が忙しい時も暇な時も、心の安定感を保つことはフリーにとってはとても大事だと気付いたので、心に余白を持たせられるように休みを強制的に生活パターンに組み入れることにしています。
 

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生活パターンに休みを強制的に入れる

 
  僕は土曜日は相当急ぎの仕事がない限り休みにします。何にもしないことが好きなのでとくに出かけることもせず、家で映画を見たり近くのスーパー銭湯に行ってひたすらのんびりして頭を空っぽにします。翌週に絶対ストレスを持ち越さないためなんですが、脳が健全な状態にあると、いいアイデアは自然と出てくるし、ここぞという時に踏ん張りも効きます。
 
  僕は仕事が「こなし」に入ってしまうのが一番つまらないと思っているのでストレス脳にはならないようにしているのです。「こなし」は単なる作業です。
 
 以前は何かしていないと不安に駆られていたのですが、何もしない日を決めて日々のサイクルの中に組み込んでおけば何の不安も負い目もなく脳を休めることに気づきました。もちろん行動的な人はちょっと遠くへ出かけたりスポーツしたりするのが良いのかもしれませんが、要するに仕事脳から離れるということですね。
 
 土曜日でなくても一時的に頭を空っぽにできる時間はあらかじめ作っておきます。僕の場合は夕方ジムで泳いで、その後コーヒーを飲みながら小説を読みます。実用書だと仕事脳になってしまうので本は小説がベストですね。
 いくら音楽が好きでこの仕事をしているからといってもやっぱりビジネスですからストレスは知らないうちにたまるわけです。
 

休日のイメージ

 
 午前中1本映画を見て、午後ブログを書いたり本を読んだりし、夕方から近くの銭湯に行き帰りに居酒屋で一杯。これが僕のてっぱんの休日パターンなのですが、この休日をイメージするだけで、普段キッツイ作業になったとしても頑張れるんです。実際に休んでなくてもイメージできるだけでだいぶストレスは軽減できるものです。
 
おわりに 
 以前に旅の話でも書きましたが、イメージするって本当に心に働きかけることなんだんぁとつくづく感じます。 そしてイメージはテレビや雑誌からでは弱くて体験が一番強い。こんな風に休みを自分できっちり決めてやれるようになったのはここ、2、3年ですが。
 ちなみに僕の休日に聴きたい曲ナンバーワンはエキゾチックリゾート感満載の「Quiet Village」Martin Denny です♪
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

変わった楽器にトライすることでアドバンテージになる

 少し変わった楽器が楽曲に混じることは、それだけでもアドバンテージになります。
めちゃくちゃ珍しい楽器ならそれだけ特徴にはなりますが、ハードルが上がってしますので”少しだけ”変わってる楽器でいいのです。

ちょっと変わった楽器にトライしてみる

 
 例えば、僕はギターが弾けるので、そこから広げてラップスティールギター、マンドリンを弾くことができます。
その道のプロ並みに上手く弾けなくてもぜんぜん良いのです。
 簡単なフレーズを弾けるだけで、曲に取り入れることによって強みになるからです。
マンドリントレモロ奏法の雰囲気とか、ラップスティールのスライドの感じは打ち込みではなかなか出せません。
 
 僕の最近の仕事で某AM曲のジングルがあるのですが、その曲はウクレレマンドリン、歌だけの曲でした。もちろん全て宅録です。
 
今はサンプル音源でもかなりいい音のものもありますが、生でしか出せない奏法や響きがあるので、そこはフィーチャーしたいところです。特にダイナミクスは生演奏にはかないません。
 
 余談ですが近しい知り合いにハープ奏者がいるのですが、ピアノや歌に比べると希少価値からかギャラは格段といいそうです。
 

世界の全ての楽器を知ろうとする

 作曲家にとって世界のいろんな楽器に対する知識(音域や特色、奏法など)を持つことは必要です。(知らなくても少なくても興味を持つ)劇伴なんかは結構、ニッチな民族楽器が使われることが多々あります。
 僕もいろんな本を読んで勉強しています。全てに触れてみることは難しくても、イメージで押さえておくことはできるし、曲を聴いて、「このパートはあの国のこの楽器だな・・」と判断できるのは強みになります。
 
少しだけ資料を紹介しましょう。
 
 とっかかりやすいのは、
シンコーミュージックから出ている「世界の楽器詳解図鑑」でしょうか。ハンディタイプなので、出歩いている時でも手軽にペラペラめくれます。あんまり仰々しい本は買った時の充実感はありますが、そのあと手に取らなかったりするのでサイズ感は大事です。あと、各国で楽器の呼び方が違うものが多いですが国ごとに楽器名が記されているのもありがたいです。スコアも見て勉強するときに役に立ちます。
 
 
ウェブだと 私家版 楽器辞典 というのがありますね。こちらも便利ですが紙の方がペラペラめくるのが好きなので僕の好みです。
 

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おわりに
 今回は「変わった楽器」にフォーカスして描いてみましたがいかがでしたでしょうか?そうそう、静岡県にある浜松市楽器博物館に行ったことがあるのですが、世界の楽器が3300点も展示されていて(僕の大好きなガムランの楽器も数多くある)とても楽しめました。関東圏からもわりとアクセスしやすいのでぜひ一度行ってみてください。
 
 
 
 
 
 
 

【アレンジテクニック】一癖アレンジに加えライバルに差をつけよう ”Omnisphere2を使い倒す”

 
 
 音楽制作をするにあたって、アレンジに一癖加えて同業者に差をつけたい、と僕はいつも思ってます。それは大胆な曲の構成だったり、ハッとするシンセの使い方だったりいろいろ。
今日はよく使うソフトシンセ、SpectrasonicsのOmnisphere2でトリッキーな2つの面白い方法を紹介したいと思います。今回は少し初心者にはマニアックかもしれません。
 発売してからかなり経つシンセですが、まだ魅力を知らない方はぜひ参考にしてみてください。
 
 

アルペジエイターのスピードのツマミをホイールで動かしてみる

 
 Omnisphere2といえば、膨大なプリセットも魅力の一つですが、今日はエディット面に焦点を当てます。
秀逸なアルペジエイターでプリセットもいくつか選べるようになっているのですが、
今回注目したいのがアルペジエイターのスピードコントロールです。
 
 実際に聞いてみてください。PLUCK系の音色にアルペジエイターをかけて、
さらに、アルペジエイター画面の中央あたりにあるツマミ「SPEED」を右クリックしてModurateからWHEELを選択し割り当ててコントロールした例です。
急にアルペジオのスピードが変わってますよね。
 

 
 
 
 
かなりトリッキーな効果が得られました。EDMとかのコーラス前に使えそうですね。
スピード以外にも色々アサインしてみると面白いかもしれません。
 
 

ORBで音にうねりや動きを加える

 
 ORBという機能を使えば、フィルターやエフェクトを変幻自在にコントロールすることができ、とても動きのある面白い効果が得られます。
iPadと連携させるとよりフィジカルにコントロールできます。
こんなふうに。ポインターの動きは4小節分タッチ入力してありビデオを再現している。
 
 
 
カットオフだと普通すぎるので、まずFlangerのFeedBackをORBに割り当てた例です。
(FXのタブでFlangerを立ち上げFeedBackのツマミを右クリックしてModurate から Modurate with Orb を選択)
 

 
 次はFORMANTとというエフェクト(いわゆるフォルマウントを変化させるエフェクト)のVOWELというツマミをORBにアサインしてタッチコントロールで適当に動かした例。
 

 
 
 プリセットに頼っているばかりでは、なかなかたどり着けないサウンドメイクが簡単に出来上がりました。
 
 おわりに
 
 いかがでしたか?工夫していろんなサウンドを試して曲に盛り込めば、ライバルに差をつけることができるような気がしませんか?この手の荒技は曲の音の一部に適用しないと効果が半減してしまいますので気をつけてください。
仕事としては映像音楽系やクラブ系のBGMにも使えそうですよね。
 
 

抜けが悪くいまいち迫力に欠けるアレンジになってしまうときの対処方法

 
 アレンジがいまいちな原因の一つに選んだ楽器の周波数帯域が被ってしまって抜けが悪くなったり聴きづらくなったりすることがあります。
 そんなときはなるべくバランスよく周波数が広い範囲に渡るようにすると良いアレンジになります。今回はバランスよく周波数帯域を広くとる方法を書いていきたいと思います。
 

スペアナを使って視覚的に周波数帯域を捉える

 
 まず原因として考えらるのは、同じような周波数帯域に楽器.シンセパートが被ってしまっていることです。色々フレーズを考えても他の楽器と被ってしまって聴こえづらい、だからと言ってフェーダーをあげると今度違うパートが引っ込んでなんかモヤモヤする。
 こんな状況に対処するには、比較的によく使う音の周波数帯域を把握しておくのはとても大事です。
スペクトラムアナライザー(通称スペアナ)というプラグインを使って各楽器の周波数帯域を見てみましょう。今回はWAVESのPAZ Analyxer を使います。
 
僕の場合だと例えば
エレクトロ系打ち込みキットで見ると
 

キック

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ベース(Moog系シンセベース)

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ピアノ

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パッド(ブラスパッド)

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こんな風に視覚的に捉えてキックとベースのバランスを見たり、うわものパートのバランスを整えたりします。この場合キックのピークは62Hzあたりなのでベースのピークをそことは少しずらそう・・とか。
 
 ある程度アレンジや作曲がすすんだところで、音が団子になってるなとか、まとまらないなと感じたら視覚的に確認するのは有効です。もちろん最後のミックス時にも。
ボーカルが入る曲なら、ボーカルの帯域は空けておいた方が楽曲全体としてはまとまるし聴きやすくなります。
 
参考に周波数帯域をあげると
 
男性ボーカル 100〜500Hz
女性ボーカル 200〜700Hz
 
 
 

周波数帯域が被っているパートの対処法

 
 音域が被って聴こえづらいパートがあるときはときは弾く音域を変えたり、EQを使って、優先順位をつけ音域をカットして整理します。
 
 よくあるのが、ピアノやエレピの左手(ルート弾き)がベースやギターの低音ととかぶるパターンとか。思い切って弾かないか、ミックス時EQで低音を削る。ピアノとエレピを同時に引いているパターンならどちらかをオクターブ上げたり転回形を使ってぶつかるのを避ける。またはエレピの音色を変えるとか。
 
 シンセのアルペジエイターやプラック系シンセ(リリースが短いマリンバとかストリングスのピチカートみたいな音色)も意外と低音がかさばったりするので、スペアナで確認しながら必要ならカットします。
 
 
おわりに
 
 こんな風に進めて、最後の全体ミックスをスペアナで見たとき2mixが低域から高域まで幅広くバランスよくなっているかを確認すると、まとまった抜けの良いサウンドが出来上がります。音圧を上げたくてマキシマイザーを使う際もバランスよく上がってくれるので嫌な感じになりません。また、だいたいスペアナにはステレオの広がりを確認するメーターが付いているものが多いので同時にステレオ感も確認できます。何度か確認するうちにスペアナを見なくても感覚的に音をバランスよく積んでいくセンスが身についてくるでしょう。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

【アレンジテクニック】重ねて相性の良い音色・楽器の組み合わせとは?

 アレンジをしている時になんかバッキングの音色に物足らなさを感じる、でも音数はこれ以上増やしたくない時ってありますよね。
 今回は、アレンジをしていく上で、重ねて(混ぜて)相性のいい音色・楽器というのを考えてみました。僕がよく使う定番モノを中心に挙げていきたいと思います。バッキングで和音に使うか、メロディラインに使うかによっても変わります。
 

ポップス系

 

ピアノ + エレピ (バッキング)

 低音は重たくなるのでエレビだけカットする場合、または1オクターブエレピを上げる場あり。 雰囲気はアーバンな感じ。この場合、エレピはFM音源ものでもローズ系でも良く、それぞれテイストが違う。 
    

ピアノ + シンセストリングス (バッキング)・・・配分はピアノが多め 

 デヴィットフォスター的アプローチ。もともとプリセットに多く入っているほど定番。

 

ピアノ + シンセブラス(バッキング)

 配分はピアノが多め。重いシンセブラスの音だと使いづらい。軽めのシンセブラスをピアノより1オクターブ上げて白玉中心に使うことが僕は多いです。
    

ピアノ + アコースティックストリングスまたはシンセストリングス(メロディ)

 ピアノとユニゾンでバイオリンパートをオクターブ重ねるとか。イントロやオブリガード、間奏などでメロディに使うと雰囲気出ます。ピアノもオクターブユニゾンで引くと輪郭が出やすい。
 

ピアノ +  シンセベル(メロディ)  

 
シンセブラス系パッド + ストリングス系パッド   どちらも重すぎない音色を選び音域に注意。ベルは個人的にreFX nexusの音色が好み。
 

シンセパッド + スウィープ系シンセFX  

 これもよくプリセットにも入っている組み合わせ。 
 
 

オーケストレーション系(打ち込み)

 
(同属楽器は相性は当たり前に良いのでここでは除く)
カウンターメロディ・ソロパッセージなどでユニゾンすると効果的な楽器 
 

ピチカート  + シロフォン

ビオラ + ホルン 

ビオラ + バスーン 

木管楽器全般 + ホルン

木管楽器全般 + ミュートトランペット

 
 
などなどです。
ここで大切なのは各楽器・音色のボリューム配分です。このバランスが悪いとイケてるどころか邪魔になってしょうがなかったり厚ぼったくなって後でミックスの時に苦労するハメになります。(特にシンセ音)
 

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おわりに
 
 以上ざっくりですが目ぜて相性が良い楽器・音色について書いてみました。違う楽器・音色を重ねることにより、音が立体的になったり、厚みが出たりと、コンビネーションの一工夫で随分楽曲全体の印象は変わるはずです。 時間がある時に、いろんな組み合わせを試してみると新しい発見があって面白いですよ。
 
 
 
 
 

「相棒」音楽 池頼広さんの劇伴セミナーを受けて感じた劇伴作曲家の必要条件とは?

 先日、Peatixというイベント管理アプリで見つけた、「THE 劇伴」というセミナーに参加してきました。
とても刺激のあるセミナーで興味深かったでのでブログに書きます。講師はドラマ「相棒」音楽でお馴染みの池頼広さん。
 全体的に技術的な話というよりは、池さんの音楽的バックボーンと人間性、仕事に対する姿勢がとてもよくわかったセミナーでした。
 

驚きの”音楽メニューなし”

 
劇伴の仕事を依頼されるときに、音楽メニューがないというのがとても衝撃的でした。
通常、映画やドラマの音打ち合わせの際は作曲家に音楽メニューが渡されます。
 
例えば
 
日常1(1分半程度)
日常2(1分)
怒りシーン1 (30秒)
主人公の悲しみ1 (35秒)
 
みたいな感じです。シナリオを読んでシーンごとに制作サイドと話をしながらイメージを固めていく作業をします。「何々という映画のあのシーンの曲みたいな・・」という
話も往々にでてくるのでやはり劇伴作家を目指すなら数多くの映画に触れなければいけませんね。
池さんの場合、もちろん打ち合わせは密にするのでしょうが、音楽メニュー自体無くて、全て任せられるというお話。
信頼されている売れている作曲家ならではだと思いました。
新人ではとてもじゃないけど怖くてこんな頼まれ方嫌です。
 
 僕も映画では音楽挿入ポイント含め任されることもありますが、それは監督が音楽について詳しくないのでこちらでメニューを作り、あとで監督に確認取りながら修正していくというやり方です。セミナーの中でも、昔は監督が音楽のことがほとんど分かっていないので抽象的な指示が多く苦労した・・みたいな話もされていました(今はそういうことはあまりないそうです)
 

劇判作曲家に必要な視点とは?

 
 音楽そのものより、作品(ドラマや映画そのもの)が良くなることが一番の判断基準というスタンス。
これは恐れながら僕も共感するところではありました。
 作曲家の我が見えてしまうような劇伴はよくないということでしょう。また絶対こっちの方向性が良いと思った時には、監督指示と違うことをやることも必要なのだと。
 
 
余談ですが、趣味でやっていらっしゃる「天体観測」の写真がこれまた素晴らしく衝撃的でした。趣味とは思えないハイレベルな写真の数々・・・。
 
 
おわりに
セミナーに参加するのは結構久々だったので新鮮でした。また色々面白そうなセミナーを見つけて参加してみようと思います。
ただ今回、参考音源の音楽のモニター音量がでかすぎて少し耳が疲れましたね。
僕だけかな?
 
最後に、
”フリーの作曲家は「受注」する姿勢でいるとだんだん仕事はなくなる”という言葉が印象的でした。